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もくじ

正しい滑舌を学ぶことの絶対条件

明日、このブログに関しての動画をアップします。その前段階としてブログを書きます。

単刀直入に言いますと、滑舌改善の対象の生徒様には2種類の方が存在します。「比較的すぐに治せる方」と「治すのに相当苦労する方」の二種類です。

え?それってどっちかってこと?え?そんなに簡単に治るわけなくない?

と思われる方が大多数だと思いますが、割合的には前者が6割強、後者が3割強というくらいの割合です。(今までの感覚)

後者の「治すのに相当苦労する方」の多くの理由は、実は幼少期にちょっとトレーニングしておいた方が良かったですよね・・・。という方なのです。

正しくは、トレーニング、というよりも正しい口腔ケア(矯正や舌とレーニングなど)をしておいた方が良かったですよね?という方の事です。

ロッジのコカドさんが行ったような、舌小帯の手術などはいくら大人でも負担が大きいですし、不正咬合を矯正する・・・。というのもハードルが高い。

そういった事をしないでも、なるべくトレーニングで治せたら良い。というのがそもそも私の考えです。

正直、相当大変な例もありますし、見るからに不正咬合がひどくて、正しい発音が出来ない。という場合には正直にお話することもあります。

100パーセント治せるとは限らないからです。(歯医者さんにご相談いただくのが一番だと思います。専門家ですので)

といったように、滑舌と言ってももの凄いコントラスト(レベルの)があるのです。

逆に一瞬で治る人って??

一瞬で治る人。と書きましたが、まず前提として、その方に不足しているものがピンポイントで提示てきた場合です。

大体は、私の場合その段階で「耳で聴いてグッと掴む」ので、1回お伝えすると、大体の方が割とすぐに反復して出来るようになります。

ただ、それでも歯並びがすきっぱだったり、顎関節がひどかったりすると、反復しているうちにできなくなったりすることもあるので、それは個人に方の感覚にお任せするほかない・・・という感じです。

私がお伝えしたいのは、全員が同じ滑舌のトレーニングをする事ほど、ナンセンスなものは無いという事です。

がちで向かいあっていると、100人いると本当に100人違います。一番の違いは「個人の感じ方」です。

Aさんは、自分のラ行が「流れてしまう」と感じているけれど、Bさんは自分のラ行が「カタカタする」と感じているとします。でも、二人の発する音は同じなんです。

出ている音は同じなのに、感じ方が違う。これは良くある事なのですが、キャッチする側が「この二人は同じ症状でこの音なんだな」とわかることと、「カタカタ感じる方と流れてしまうと感じてしまう方に対して双方に納得してもらう解説が出来ないとだめ」

なのです。

皆さんご存知の外郎売や寿限無など、滑舌登竜門的な教材は沢山あります。ぶっちゃけ、どこかの先生でこれを専門に扱っている先生がいらっしゃって

音声を聞いてみたら・・・・滑舌が不明瞭なのにただただ早口なだけ・・・。というお手本が結構ありました・・・。

すみません、ぶっちゃけ共感出来ません。はっきり言います。

何故ならば、外郎売りが早口で言えることが、現場で評価されるか?と言われると、現場のプロは「ほんちゃんの録音物について明瞭な音が欲しい」だけです。

耳が良すぎる方に当たると、ちゃんと言えていても音のアタックがちょっとでも違う音があると、「言葉がこもっているのでココって何とかなりませんか?」と言われます。

生徒さん的に、「え?どこがですか?」という場合も無きにしもなのです。(ちなみにこういった観点から、私自身入れ歯になったら滑舌レッスンは出来ないから働き方改革をすべきだと今から思っています(笑))

その際に、講師がその変化に気づけないとだめですよね。「ああ、確かにちょっと不明瞭ですね」という事にならないと、ちゃんとした音の判断が出来ません。

さらに、じゃあ明瞭な音を出すには?

  • 母音を明確にアタックする発声をするのか
  • 言葉の輪郭をもう少し均一にするのか
  • 息を吐くスピードをもう少し調整するのか
  • 声の共鳴点を変えるのか?
  • そもそも言葉の発声点(舌の位置)が正しいのか?

を考えなくてはならないです。そうなのです、「半分くらい、滑舌っていうより、発声じゃない?」という事に気づけると思います。

そうなのです。滑舌、と一言で言ってもやはり発声的な観点は結構メインですZぞ。

逆もしかりです。歌をうまく歌う!という時に、「音程があっている。声量もある。うまいか?と聞かれればうまい気がするけどそれだけ。特に他はない。」という場合、

案外言葉の発し方(滑舌的な観点)がすごく重要だった。という事ありますよね?。私は英語は全くネイティブではありませんが、英語の洋楽のグルーブ感は「言葉の扱いとスピード感」によるものがかなり大きいと思っているので、

やはりそこも「滑舌」って言う所にかかってくるのでは?と思います。

滑舌レッスンを何年もやって全く治らない方。一度考え方を変えた方が良いかも。。。しれません。

 

 

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