ミックスボイスの出し方(ミックスボイスの作り方)
ボイストレーニング教室に通う人の中で、何らかのネット検索をしてからスクール探しをする方は
必ずこの「ミックスボイス」というものに関わる何らかの情報を得てから探す方が多いと思います。
私はあえてこの言葉をレッスン中には使用しません。
まず、基本的にほとんどの生徒さんは「地声」と「裏声」という概念からスタートします。その中で、ミックスボイスがどちらに近いのか?という概念の答え合わせをしにいらっしゃるのです。
ミックスボイスは、地声か裏声かで言ったら 「裏声」 ベースの声である。
こちらも賛否両論ある意見ですが、
そもそも皆さんが「地声」と言っているものが、胸声(むねごえ)であるか、声帯閉鎖、声帯での共鳴のみを意識した声であるか(いわゆる皆さんが言うエッジボイスというやつ)なのか?
これが重要だと考えています。
当校での「地声」は基本エッジボイスを起点としています。
エッジボイスとは、高音を無理なく出すために着実に声帯閉鎖をした状態の声の事であり
ロックボーカリストなどがシャウトの時に使うような曇りのない声の事である。
エッジボイスから、女性の場合はそのままホイッスルボイスまで移行させるトレーニングをすることも多くあります。
当校の生徒さんの中には、4オクターブ発声を難なくする女性のナレーターの方などもいらっしゃいます。
実は、声優さんのほとんどは「マイクのりの良い声」で声帯閉鎖が上手にできる声の持ち主なのですが、故に
声帯ポリープや声帯結節のリスクも高いので、気を付けながらのトレーニングを行っています。
例えば、声優さんに多いのが、「裏声を使う」という概念がほとんどないくらい基本的に声帯閉鎖の強い声を酷使します。
ナレーションを読むときに ミックスボイスの概念を取り入れる。
声優さんとナレーターさんは基本的に声の使い方や機能が違います。
歌い手さんは高音を出すためにミックスボイスをマスターするのが特徴です。
例えば、高音域へ移行する際に、声が細くなってしまう、すぐにひっくり返ってしまう という方にはこのミックスボイスはかなり有効です。
ミックスボイスの出し方は、主に裏声(声帯を開放する声)で低音から高音域を行ったり来たりしながら
エッジボイスの概念で声帯閉鎖を行いながら やはり低音から高音域を行ったり来たりする。
を繰り返していくことで使いやすくなります。
結論は、ミックスボイスは「裏声主体」であるという事。
ミックスボイスを「地声に裏声を混ぜた声」という認識をされる方が多いのですが
例えばエグザイルのAtsushiさんをイメージするならば、胸を開いて息を「は~」と漏らしながら
声帯閉鎖をするようなイメージで鼻腔共鳴を行う、ような作り方は 真逆になります。
このあたり難しいです。
この場合、声にほとんど艶のある共鳴は見られません。
「声優さんがやる3オクターブ発声」
こちらはほんの一部です。
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