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演技をする上で絶対に大事な体幹。

久しぶりに真面目な投稿をします。
色々な生徒さんのレッスンをしているのですが、ナレーションを読む生徒さんの中で、「どんな初見の原稿もほぼ読みとちりをしない」生徒さんがいます。そして、その生徒さんは演技も読みもうまいです。
「何故上手なのか?」原因を考え、話をした結果、「若い時から、ナレーションでも何でも体幹を大事にしている」と言うのです。
実は、その生徒さんはそろばんを幼少期にやっていました。
私は実はそこにも大きな秘密があると考えています。
始め、「ピアノを習っていたのかな?」と思ったのですが、そろばんでした。何故ピアノを習っていたか?聞いたかと言いますと、私自身がまあまあ初見が弱いタイプではないからです。
ここ最近衰えは感じますが・・・。
ただ、よくよく考えるとピアノとそろばんにはとても大きな共通点があることに気づきました。
そろばんは、計算式を見→そろばんをはじき→答えを出す。
ピアノは、読譜をし→音を認識→指を動かす。

これらの動作を行いますが、
初心者から熟練者になるにつれて、真ん中の作業が省かれていきます。正確には、読譜をした瞬間、もう指で押しています。私の場合には、読譜をした瞬間(出したい音の雰囲気、音色)が読譜の際に頭で鳴っています。

実はこれが、所見の熟練度にとどまらず、体幹にも関わってくると私は考えています。
外国語映画吹き替えのセリフや、ボイスオーバー(外国人の方の会話の上に、日本語が乗っている物)
などで、セリフに対しての吹き替えの声や、演技に違和感がある方の正体がここにある。と突き止めました。

要は、セリフを「読んでから声に置き換える」を行えば行う程、普段の「話している体幹」とズレる。という事です。
これを習得するには、本来は劇団や舞台などで、一から演技を勉強するのが良いと思いますが、
様々な理由からそこはハードルが高い。
と言う方は、ご自分の出されている音が、ご自分の感情や体幹に合っているかどうか、を気にするのがとても大事だと考えます。

この事実は、私が生徒さんとのレッスンを通じて生み出した一つの答えと言えます。

そういえば、自分も歌を歌う時、イメージトレーニングしている時は、単純に声を出す、歌をなぞる、という作業よりも、体を動かしたり、揺らしたりしながら、バランスを取りながら

歌のイメージをする。と言う方が、余程「せーの」で良い声が出るな・・・。と感じます。

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