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声優さんが陥るナレーションの読み方(2023年7月24日加筆)

ここ最近こちらのページにアクセス数が集まっているので加筆いたします。当記事を書いたのが6年前と、少し情報が古くなっている部分があるため改訂いたします。

最近、声優さんや声優さん志望の方が「ナレーションも勉強したい」と言ってきてくださることが多くなりました。

ナレーションはとても難しいです。結構、外画のアテレコ風に読んでしまう方もいらっしゃいますしセリフ調で読んでしまい「かぎかっこ」の部分以外もセリフ調になってしまう方が多く見受けられます。「それってセンスの問題じゃない?」と言われると言い返せないのですが、でも今までの生徒さん方の傾向を見ていると「慣れ」が一番だと感じます。

実は、2017年にこの原稿を書いた時より、今は少しナレーションの在り方も変わってきていまして、

例えば鬼滅の刃の〇〇〇さんに依頼したナレーション の様に、キャラクターが確立した〇〇さんで無くても、声優さんが普段演技をする雰囲気のままでナレーションをしたり、

ザナレーターさんという感じじゃない方が良い。という流れにここ数年特に変わってきています。

私共のレッスンでも、ナレーターさんではなく声優さんでナレーションを勉強したい。という方がかなり増えてきているように思えます。かといって、ナレーションのセオリーをぶっ飛ばして

そこに行くのは違う。と思っておりまして、基本的に

  1. セオリーとしてのナレーションの読みは学ぶ
  2. 役者としての在り方はナレーションでも多分に評価されるため、そこは損なわない読みを意識する。(顔出しの俳優さんなんかがナレーションをとても良く読めるパターンも見受けられます。)
  3. 滑舌は発声とイコールです。母音の扱いは声質や声の置き方に多大な影響を与えます。そこを根本的に学びます。

好きなナレーターさんの読みを真似する。

好きなナレーターさんの読みを真似していくのはすごく効果的です。ただし声を真似る必要はないのです。声ではなくて「ナレーションのコツ」を真似します。例えば、音が上から下に流れていくか、下から上に流れていくか、句読点で短く区切られている部分(名称を羅列されているようなもの)に関しては変化を付けて読んでいくとか、そういった細かい動きをまねていくのです。

それが出来てくると、まず自分の癖を知ることになります。

癖を知ることはとても大切なことかと思います。真似をする動きは今も否定していません。ここ最近は「ありそうで無い読み、そのひとのキャラクター性」という物がかなり重要となっています。

ナレーションの文章は、「セリフ」ではない。

ナレーションを読むときに難しいのが、「誰に対して語りたいのか」という事を問われるわりには、語りかける「セリフ」になってはいけない、という事です。じゃあ、別に誰かに語り掛ける必要はない、と思いがちなのですがそれですと「状況説明」になってしまうので、ここが一番難しい問題なのです。

セリフが流れてしまう。「語り口調になってしまう」。大きなアクセントが文章全体についてしまう。(気づかない場合が多いです)。こうなると、実際にセリフの「  」や「テーマ」だったり「名称」の「。。。」が出てきたときに、引き立たなくなります。ナレーションを読む場合は「単語レベル」でのピックアップが必要だと伝えています。

加筆すると、最近では勿論文章内で立てる部分(修飾する部分。この言葉がどこにかかるのか?)の知識はやはりひつようです。ですが、それ以上にここ最近では

「フレーズ的にナチュラルに読めているか?」という所の評価もかなり重要になって来ています。文章としての側面と音としての側面の両方が求められる時代になっています。

この文章で一番重要なのは何か?

それを見極めて単語レベルでピックアップをしていくのです。単語レベルのピックアップを正しく行っていくと、文章全体の流れが必然的に自然になります。これは、意外とわかられないのですがやってみると驚くほどに文章が整います。

実は、声優さんとしてセリフを読んでいる時にはやりづらい滑舌などが、気にならないレベルに修正されることもあります。

何故なら、声優さんは時として声を「口の中で作ってしまう」ことが多いからです。

口の中では声は作りません。言葉を作ります。もっと言うと言葉も、有声音はすべて声帯に依るところであり、実際の子音の構築は唇がメインだったりします。

唇と「口」は違うんですよ~。なんて話すこともあるのです。

加筆します。これは、口の中での音の作り方という見方と別で、イメージから「こういう声で演技するのかな?」という、声作りの成分が多く入ってしまった時に現れる現象です。

下手に声作りに走ると、かえって全て「同じ原稿を読んでいるようなナレーション」になってしまいます。勿論ナレーションなので、基本的に声優さん(演じる人)と違って「がわ」と「中の人」という概念がありません。基本的に〇〇さんが読むナレーション。というくくりであるという点では全て同じになりますが、原稿の内容、伝えたい内容、ジャンルによってはよみわけをする必要があります。

読み方レッスンに対応している講師

上記に挙げたような読み方の細かい指導が出来る講師は、当校では私(宮島代表)と小沢かよ講師 のみ2名となります。(現在ナレーター経験のある先生で交渉中の方もいらっしゃいますので、もうじき公開できます。公開可能なタイミングになりましたらお知らせいたします。)

□小沢講師の体験レッスンは30分1回のみ1100円(税込)で受講いただけます。 代表レッスンは30分、1回のみ3300円(税込)でぉ受けいただけます。

詳しい料金表は下記のページの下部をご覧ください。

小沢講師は、基本的に私のレッスンを受講して認定を受けている正式講師となりますが、代表レッスンと全く同じものではありませんので、ご了承ください。

■小沢講師対応曜日 月曜17時半以降 オンラインのみ17時半以降

火曜日17時半~18時半 オンライン・対面(駒込)

水曜日     オンラインのみ17時半以降

木曜日     対面志木17時半~18時半まで、または19時半~20時半までの2コマ

土曜・日曜   オンライン対応可能・対面は要相談

■宮島 代表    ただいま曜日時間の固定が厳しい状況です。土日以外、平日は日により空きがあります。お問合せ下さい。

お問合せは以下のフォームよりお願いいたします。「宮島代表希望」または「小沢講師希望」と備考にお書きください。

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