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声が出なくなってしまった方のボイストレーニング(対処法)

声が出なくなってしまったとき、それぞれ皆さん対応をされると思いますが、例えばどんなことをしますでしょうか?喉と鼻を加湿してケアする。耳鼻科に行く。薬を飲む。など対応は様々だと思います。やはり原因解明をきちんとしてそれに沿ったケアを行わないと意味がないので、今回はその具体例を挙げたいと思います。

※一つお断りをさせていただきますが、これらはすべて私の今までの生徒さんとの経験値や自分の経験値の成せる結果であります。当校は医療関係との提携、連携を行っておりません。医師の紹介などは行っておりませんのでご了承ください。また、ブログを読んで対応をされた場合その効果を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

急性副鼻腔炎による鼻喉の炎症

いわゆる急性の蓄膿症です。風邪をひいてしまったときに適切な処置が出来なかったり同時にアレルギー鼻炎気味だった場合に起こりえます。頬骨の裏側が痛くなってきてひどいと前頭部と上の歯の上部のあたりがずきずきと痛むことがあります。鼻の通りが悪くなってひどい鼻声からやがて鼻水が気管に降りて痰になって詰まってしまい出なくなる場合もあります。

→この場合まず耳鼻科に行ってネフライザーなどの処置をした後痰の切れやすくなる薬などを処方してもらいます。

慢性副鼻腔炎による鼻づまり。

基本的に上記と同じですがこの場合事前に副鼻腔炎の症状がひどくなりすぎないようにする必要があるので、私は常に鼻とのどの吸入を勧めます。鼻と口を覆って生理食塩水の蒸気を浴びます。寝る前と朝起きてすぐにやると効果が割とあります。

上記症状の時のボイストレーニング

上記のような症状があるときは、ハミングやのど鼻以外の体力づくり、背中の筋力の緩和などを行っていきます。咳をしすぎて背中周辺の筋肉の硬直等がみられる場合もあるので十分なストレッチも必要です。また。鼻で呼吸が出来ないときほど、鼻呼吸の重要性があります。こういったときに口呼吸をしてしまうと通常に戻ったときに浅い呼吸のままになってしまいますので。

声帯結節の際のボイストレーニング

声帯結節の初見が明らかにある場合は手術前までの6か月くらいで、声帯の使用感をご本人に実感していただくトレーニングをしていきます。結局声帯結節が出来てしまう理由は「加減がわからない、使用感を知らない」ことにあります。どのように声帯を動かしたら害なのかそうでないのか、そういったところを一からご本人に実感していただきます。

※また煙草を吸っている人には禁煙を促します。飲酒よりも喫煙はのどに相当な影響を及ぼします。人によっては喫煙があるだけで、声帯に何らかの疾患があると思われるほどの嗄声状態になっている人がいます。

声帯ポリープの際のボイストレーニング

ポリープの場合は明らかに全音域が枯れてきているのでまず医師に相談していただき、負担のない発声であれば可能なのか確認をとっていただきます。またこちらの方でも、発声の仕方が悪いことによりできたポリープなのか突発性なのか見極めて、突発性ではない場合、出来るところまで発声を改善させていただきます。

声帯以外の病気(甲状腺摘出などによる発声弊害)のボイストレーニング

甲状腺摘出の場合術中に声帯を傷つけてしまう場合があります。そして、術後、声帯の一部摘出などがなくても声の調整が難しくなる場合があります。上記の二つの症状(結節、ポリープ)と同様の事を行います。それ以外には、首の硬直状態が多く見られますので、首の硬直を取り外すトレーニングを行っていきます。

ここ最近お電話によるお問い合わせが大変増えております。詳しく内容をお聞きになりたい方はお電話番号

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muraramusicoffice@gmail.com までお問い合わせください。

ムラーラミュージックオフィス

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