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もくじ

顔のゆがみがあると、声も出にくくなります。

今日のお話は、顔のゆがみと声の関係についてです。日本人の大敵(大敵というか日本人が最近とっても悩まされている)花粉症。こちらの原因にもなるとされている鼻中隔湾曲症。びちゅうかくわんきょくしょう と呼びます。実は私の弟も医師にこの鼻中隔湾曲症の手術を最近勧められておりまして、いびきや無呼吸の改善にもなるということで真剣に考えているようです。

鼻中隔湾曲症が何故多いのでしょうか?もともと、「鼻の穴は一つだった」のです。

鼻の穴を真ん中の弁で仕切っているのです。実際よくあるのは鼻炎がひどい人が、耳の状態も良くないということです。「水の中で潜っているような感じがする」という人もいます。耳管開放症、耳管狭窄症、という病気もあります。女性に多いのですが・・・。耳と鼻の状態は本当に切っても切れない関係なのです。鼻の骨が曲がって鼻の穴の仕切りがきちんとできていない、という事はとにかくいろいろなところに影響が出てきます。

顎のゆがみはそもそも舌のゆがみに繋がる。

鼻の次は舌です。舌は実際に声を出す上での大きな弊害になることがあるのです。その一番の理由は、顎が曲がっていることにより舌が曲がってしまい、舌が不必要な動きを繰り返してしまう、という事にあります。実際に生徒さんと正面で向き合っている時に「舌が真っすぐな動きが出来ていない」という事に気づくことは本当に多々あります。

ご本人は当然気づいてはいません。「自分の舌はまっすぐ動いている」と思っていらっしゃいます。実際に舌が歪んでいると、「あいうえお」と母音を作ったときに声が奥まってしまっていると感じることが多くあります。舌が歪んでいると、声がこもってしまうのです。

  • 英語のフレーズ練習で舌の流れを滑らかにする。
  • 根本的な舌の位置を再確認して顎のずれを矯正するような動きを反復する。
  • 顎の動きの軌道を確認し、感覚をつかんで、息の流れを追っていく。
  • 舌がその位置で固定されるように舌の筋力をつける体操をしていく。

これらのトレーニングを積極的に行っていきます。

生活スタイルがこれらに大きな影響を与えます。

生活スタイル=時間の規則性や日々の姿勢、癖などが大きな影響を与えます。これらの影響を大きく受けすぎないために、やはり適度な運動、良く嚙むこと、寝不足にならない、規則正しい就寝時間など、整えていく必要があると感じています。私たちもなかなか24時間体制で生徒さんと密着できるわけではありませんので、ある程度はご本人に頼らなくてはなりません。

ボイストレーナーは生徒さんの生活面にもキチンと寄り添っていきたいと考えています。

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