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様々な要因が病気を作ります。

本日のブログは少し辛辣です。

実は私の父が今週から老人介護施設に入ることになりました。老健とかいう施設の様です。

72歳です。72歳で、もう私の名前も家族の名前も言えないぐらいになっています。もっと驚くべきことは、父は67歳までは何らかの形で仕事をしに会社に勤めていたことです。
65歳までは継続的に雇用され、さらに2年ほど週に3回ほど出勤していました。

それが今では、自宅にいても、「家に帰る」というようになり、坂道を転がるように状況が悪くなっていきました。
私は別暮らしなので、母と弟家族に任せているので、私は基本的に口出ししません。

ただ、これだけは言えます。

「今の状況になる前に沢山の打開策があった。」

ちなみに、私が対面レッスンの受付を一切やめたのはコロナ禍が理由です。合理的な性格故、さらにリスクを最小限にしたい。と常々考えており、
しかも良いものを提供したいとこちらは一生けん命になっているのに、「飛沫が飛ぶから歌が危険」とか、一辺倒にくくられていましたよね。あれが私を完全に憤慨させました。
次亜塩素酸水で除菌しましたし、その為に北海道大学の教授の先生にもメールしましたよ。
そんなふうに苦労して色々対策しても「次亜塩素酸水は危険とテレビでやっていました」とか言われたりして、辞めたり。振り回されっぱなしでした。
そんな事を期に、さらに、父の事を期に、「ストレスがたまることは一切やめる」という事を決めました。
1月の終わりに父を見て、さらにその思いを強くしました。

父の認知症は「レビー小体型認知症」という物です。脳外科の先生曰く、8割がレビーだけど、アルツハイマーも否めない。と言われながら、そんなジャッジをしている間もなく、父は全てを忘れていきました。
レビー小体という異常なたんぱく質が蓄積していく病気の様です。比較的認知症の中では新しいものと認識しています。

実は、2017年。この頃はまだ盛んに対面レッスンも受け入れていて、実家を間借りして月に1度帰省してレッスンをしていました。
すると、父の寝室の横の部屋で寝ているといつの日かから、かなり大声の寝言が聞こえるようになってきました。もっと言いますと、時にそれは歌声になることもあったくらいです。

夢を見ている浅い睡眠の時に幻覚が起こり、それが会話として出てしまうようでした。
私は、即座に調べて「レビー小体型認知症」あるいは「パーキンソン病」の前兆、あるいは初期症状を疑いました。
何度も家族に掛け合い、病院に連れて行くように言いましたが、成人病でかかっている先生を信頼しているから別で行く必要が無い。と言われました。

田舎の人は、今でもお医者さんは全ての部位を見てくれると思いがちです。〇〇科とあっても、一か所にかかっていれば安心だと思うのは特に年配の人で、その傾向があるかもしれません。

私は外の人間です。それ以上強く言えませんでした。

今悔やむとしたら、もっと言っていればよかった。という事です。

あとは、コロナ禍になり、2020年7月を最後に、私は実家でのレッスンを閉鎖しました。その時、自分の中で相当のストレスを抱える出来事があり、さらに車のナンバーが県外だといたずらをされるというような狂った輩が多かった頃で、帰省が出来ずにまるまる2年帰らずにおりました。

2021年の夏ごろ、家族より、「実は父がおかしいんだ」と初めて申告を受けます。

2020年の7月に帰っていたころはまだ何ともありませんでしたし、その年の2月には一緒にカラオケに歌いにも行っています。とにかく元気でした。しかし、その1年後

日常生活も忘れっぽくなっていることなどを聞きました。しかし、何もできません。

何よりも「帰ってこないでほしい」と言われていましたので、そんなことになっていることすら全く知りませんでした。

さらに時間が経過し、2022年2月に帰省をしたとき、「実際どうなのか?」と聞いたところ、もう医者に診てもらい、確実に「認知症だ」と判断されないと、何も進まないという所まで来ていたことを知りましたので、強く、「家族会議をするように」進め、脳外科を受診した。という流れです。

さらにそこからたったの二年で、父は色々な事を忘れていきました。

もう一つ悔やむことがあるとするならば、コロナだ何だろうが帰れば良かった。それだけです。
内臓の病気なら、もしかしたら手術や投薬で元に戻るかもしれません。しかしメモリーロスは、もうどんなことがあっても劇的に回復する。と言う見込みは難しいと思っています。
目の前に元気な姿があっても会話が全くできない。自分の事を認識してもらえない。と言うのは相当複雑な気持ちです。

彼の場合は、私は一部「薬害」もあると思っています。詳しくは言及しません。

自分の体は自分の借りものです。「考える」「食べる」「寝る」体を借りて、メンテナンスをして、しっかりありがたく生きなければ。と思います。

 

 

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