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高い音と低い音は、同じ概念です。体の使い方のロジカルです。

昨日レッスンさせていただいていた生徒さんが、ここ最近で急に色々掴めるようになっていたので、喜んでいたところです。
ご本人曰く、「歌っていても、前と全然違って全く別物の様になっている。との事でした。
私も大きな変化を感じており、喜びを分かち合っていたところです。一番の違いは、「低音域の安定感でした。」

もともと、高い音が全然出ない。といってこられていて、ずっと高音を出すためのロック解除を試みていました。

ちなみに、高音を出そうとするとロックがかかってしまうロジカルには色々あります。体の緊張の他に、メンタル的なブロックも上げられます。
後者は特に難しいです。特に生徒さん側が、「もう出したくない。これ以上無理」と言ってロックをかけている場合には、そこを外すための様々なアプローチをします。

ココで安易にやってしまいがちなのが「メンタルロックを言葉がけではずそうとするパターンです」これ、ほぼ意味ないです。
理由は簡単で、ご本人が「ロックをかけている」という自覚がないからです。
自覚がある場合には、「その時に体がどのような状態になるのか」「どのような緊張状態になるのか」そういった事を紐解きながら、徐々に解決に向かうための体の動きをします。

私も運動を初めて、トレーナーさんやインストラクターさんの所に行くと、びっくりするぐらいの確率でメンタル的な話を良くされます。
え・フィジカルな所じゃないの?と思うと思いますが、実はアスリート(オリンピックアスリート)なんかはメンタルコーチングの方が重要だったりする。と聞いたことがあります。

海外だと、それは普通の動きで、もっとそういったコーチングが進んでいると思います。日本は「メンタルトレーニングアレルギー」の国です。
ここのところが、向かしの「気合で何とかなる」とかそういった物を引きずっているのでしょうか?

私も結局、声の事をやっていくと「メンタル的な部分の勉強をしたい」と思う誰もが通る通過儀礼的な事をやって、結局は「メンタルの部分をメンタルでアプローチするのはボイストレーナーの仕事ではない」という所に至り、今がある感じです。

で、話を戻します。

高音を出す時に最もレッスンとしてアプローチを受けるのは、声帯の仕組みの部分です。

これは絶対と言っても過言ではないですし、ある意味、そこをアプローチしないまま高い音を出しやすくするのは難しいです。
ただ、声帯へのアプロ―チと同時に、体のバランスの事を伝えていかないと、頭でっかちならぬ、喉でっかちの声になっていきます。

確かに高音はきれいに出るようになったけど、低音の出し方がわからなくなって、さらに、ちょっと出しにくいかもしれない。
という所に気づいたりします。
高音と低音は表裏一体で、特に低音は実は高音より、ある意味丁寧な発声をしていかないと、バランスを保つのが難しくなります。
高音を出すときに、四肢に変な力が入らず、体の軸のみで重心をとり、頭の重みを首に預けすぎず、ニュートラルな状態で声が出せると、低音は、その高音を出すもっと先をめがけてバランスをとって
声を出さないといけませんので、それらがどれか一つでも崩れないように、常に体のバランスを一定に保つことが、低音高音どちらもためにも必要。という事になります。

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