Pocket

もくじ

音色(トーン)を究めることの重要性(ラスト)

具体的に、トーンを究めるには具体的にどうしたら良いか?と言うことを簡潔にお伝えしていきたいと思います。

前回、メロディと和音のお話をしましたが、例えば和音(コード)のCマイナーは「こんなイメージの音」「Fメジャー」はこんな感じの音、と言う風に

明確に音のイメージを具現化することが出来ると、それが生徒さんにもイメージとして浸透しやすくなります。

一番良いのは、やはり専門用語ではなく、身の回りにある色々なものに例えることです。これが重要な理由は下記の通りです。

  • 実際に現場でイメージを支持する方は、音楽や、発声的な技術やアプローチに関してプロであるわけではない
  • もっと言えば、エンドクライエントや、依頼主の方はあくまで専門な知識があるとは限らない。最終的にエンドユーザーにわかるように表現しなくてはならない。
  • 上記な事があっても、昔に比べれば一般の方がノウハウを学べるツールは数多く存在するので、耳は肥えている。
  • 物まねの範疇から脱皮するには、やはりあくまで音の種類を具現化するノウハウを知らないといけない。

という事なのです。

演技の上でどうしても課題に上がってくるのが、「距離感」です。

この距離感さえつかめていれば、ほぼ他はいらないという感じではないでしょうか?

ちなみに私は「俳優さん」が表現する距離感に関してはあまり自信がないので、俳優さん方のレッスンの時には、あくまで発声の基礎の部分に注力してレッスンしています。

気を付けないといけないのは、テンプレートにのっとった「〇〇な声」は嫌われやすい。

これも声優さんやナレーターさんのレッスンあるあるなのですが、テンプレート的に「こういう声は怒っている声」というテンプレートを使用して、毎回その型にはめるような演技をしていると、

ダメ出しをくらいます。

最近は、演技の根本的な所をかなりみられるようになったので、より、その傾向が強くなっています。

私たちの言い方では「声で演技をする」というようなことになります。
だからこそ、基本的に感情的な部分で、人物像を読み取り、さらに、その人物のキャラクター性を見込み、音で表現する。この3つをするために、研究し尽くして、トーンをぐつぐつ煮込んで、「ぽん」
と出すのです。
でもそんなことをやっていると、いつの間にか、「うん、何かそんな感じする!」とか「イメージが伝わってくる感じがする」と、エンドークライエントさんでも感じられるようになります。

欲を言いますと、声で演技をする役者さんほど、歌を勉強された方が良いと思います。実際、声優さんで歌が上手な方はすごく多いですし、歌手の方よりも歌で表現しようとする気持ちや表現力がある場合も結構あります。
こんな感じで「トーンを究める」の3部作のブログを終えます。

 

応援お願いします

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へ
にほんブログ村
Pocket