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もくじ

滑舌における母音の扱いの重要性。

当校には、根本的な滑舌を求めてくる方が圧倒的に多いのですが(この根本的、という所がミソです。)

根本的と言うのはどういうことかといいますと、そもそも滑舌の訓練ではスタンダードなものになると、早口言葉や、言いにくい言葉をひたすら読んで訓練する。

という物になるのですが、

例えばよくある話の中に、滑舌自体の所見としては全く問題が無いのにも関わらず、ディレクターさんから「滑舌!滑舌!」と指摘されることが多い

という物です。

これは、結論から言ってしまいますと「音の取り扱い」の問題です。

例えば語尾が間延びしている。実際音としては伸びていなくても、息が言葉の後ろに毎度乗っかっている。しかもそれが、毎回同じように乗っかっているので、同じように間延びして聴こえる原因になっている。

というようなものです。

これは滑舌とは実際には無関係なことが多いのですが、実際には滑舌の不具合(その音そのものというより前後の音との関係)から来ているものもあるので、見過ごせません。

実際にあった母音トラブルの話。

まず母音を作る概念を「声帯」ではなく、「舌」に置いた場合。ほぼほぼの滑舌の不具合の原因がそこだったりします。

確かに私たちは、「あ」の口「え」の口。と口の形で教わっているのですが、実際には母音は有声音で声帯で音を作り、それに伴い舌の位置が随伴して「中央になったり上部になったり」するというのが結論かと私は考えています。

これを子音を発音するときのように「あ」の発音の時は舌尖がここにある、というように舌先の位置でコントロールをしようとする動きがあると、途端に子音が引っ張られて滑ります。

これは私の生徒さんで日本語が母国語ではない方などに顕著に現れたりしています。

と、こんな風にまずは母音の音声が正しく発声出来ているかどうかをチェックし、その後で有声子音、無声子音の概念を作っていくのが大切だと考えます。

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