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良く聞かれる「声帯結節のデッドライン」。

これは非常に難しい問題を含んでいます。

が、喉に不調はともかくとして、「風邪や副鼻腔炎の亢進後、ほぼ完治している状況でも声自体に違和感がある場合」などは、「喉が痛い」「体がダルい」が無くても、

まず耳鼻咽喉科さん(内科ではない)に行ってみてください。

その際に、通常の町のお医者様でも良いですが、可能な限り「内視鏡で声帯の内部が見れる先生、やお医者さん」を選ぶのが良いと思います。

例えば、「ボイスクリニック」という肩書のあるお医者さまの所が良いと思います。

お医者様で「結節」および「結節予備軍」と呼ばれる方のそれぞれのレベルについてです。

  • 最高レベル「これ、手術しないと、声良くならない」と言われてしまうレベル。

(こうなる前に、恐らく過去に何度か手術は進められているはずですが、結末的にもう、何等か外科的治療をしなければ声が現状より良くならない。と断言される方です。

実は以前うちにいらした声優さん(女優もする)が来た時に、「このまま行くと3年後に声をつぶす」とあらかじめお伝えしておいて、久しぶりにどうしているかしら?と気になったら3年後結節でニュースになっている方がいました。

ピッタリ3年ではないにしても、大体どの程度で歌えない状況になるかはよくわかります。

  • 結節あるね~。どうする?(手術した方が良いと思うけど。。。任せます)と言われる方。

こういわれる方は、音域によって声が出づらい(上の方もそうですが、高音が特に出なくなります)状況を抱えながら過ごしています。いつのまにか話し声まで掠れた声になり始めていることにご本人が気づかないでいます。

ちなみに、このレベルの方と、s回ほどの最高レベルの方は、手術の前にボイトレで正しい発声を身につけてから、外科的な治療をしないとダメだと思っています。

  • まさに「日によって」とか「沢山歌うと」声が嗄れるレベルの方。

この辺りが一番ターニングポイントになる方々です。ちなみに当校を頼って来られる方はこのラインに立っている方が意外と少なくありません。このレベルか、次の一つイージーなラインかのどちらかの方が多いです。ちなみに、このレベルの1つ下の方々の中で、私が施術をして実際に結節にならずに仕事が出来ている方は多くいます。

ですが、それでもアレルギー性鼻炎などの諸症状を持っていて、声帯に負荷がかかりやすい状況である方はやはり多いです。

ボイスクリニックなんかに行くと「声帯の状況がどう」と言うのは教えてくれますが、大概の原因はわかると思います。例えばひどいアレルギー性鼻炎の方ですと、鼻水が喉に降りている状況(後鼻漏)で喉元にねばねばした痰が下りてきている。だとか。。。そういうことはたいてい指摘されます。

  • 声を出していると、「じゃりっ」っとするような異物感の混ざる音がしたり、お医者様から「フォーミング(声帯の周りに泡が発生している)」していますよ~と指摘される方。

この方がたは、発声で声の出し方が変わると劇的によくなり、言われなくなります。又、この「じゃりっ」とした音は、隠れ嗄声と私は読んでいて、アイドルの方なんかに多いです。

表向きの声が若々しくて、張りがあるような(気がする)ので、つい、ごまかされてしまいますが、キャスターさんとかアナウンサーさんにも多い「張りがありそうボイス」の方々が高いリスクを誇っています。

  • 発声が自分的に「悪い」と思う心当たりがある方で、お医者さまに行っても「声帯に病変は無い」と言われてしまう方。

でも苦しい。本当は配信などもしてみたいけど、長時間話すことに喉が耐えられない。など。=細身の方や体力があまりない方、などに多いです。

、このタイプの方は、発声のみを改善すると、信じられないくらい良い声が出たりするタイプの方がです。

こんな風に、今までの経験上からの分析をさせていただきました。

声帯結節でどのタイミングで病院に行ったらいいかわからない。という方が沢山いらっしゃいます。特に多いのが、

別に痛いとか症状があるわけじゃなくて、突然声が出にくくなりました。と言う方です。そうなのです。

声帯結節は特に痛みなどなく発症しますので(発声の際に余計な所に力が入る際の違和感は別として)

注意が必要です。

 

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